2019.06.30

組織実行力を高める2つのポイント

 
 
はじめに
 
~デジタルマーケティング戦略を成功させるために~
 
このページをご覧頂いている皆様はデジタルマーケティングを成功されるために日々様々な努力をされて日々様々な事に頭を悩まれておられるかと思います。そもそも「成功」の定義は何でしょうか?仕組みが完成することでしょうか?
 
 
反響が増える事でしょうか?売上げを上げる事でしょうか?もちろんそれらもれっきとした成功だと考えます。しかし私たちはそれだけで成功とは考えません。仕組みが出来ても反響が増えても、売上げが増えてもそれが「社内で永続的に持続し続ける」体制作りが最も重要です。
 
 
では「社内で永続的に持続し続ける」体制作りはどのようにして出来るのでしょうか。結論から申しますとマーケティング担当者がデジタルマーケティングをマスターし、日々デジタルマーケティング体制をアップデートし続ける必要があります。
 
 
デジタル領域は圧倒的なスピードで変革が起こっております。ドッグイヤーという言葉をご存じでしょうか。情報技術分野における革新のスピードを表す考え方で「通常七年で変化するような出来事が一年で変化する」という考え方です。(人間の七年が犬の一年に相当することからドッグイヤーと言います)そのような中でマーケ担当者がドッグイヤーに対応出来るように人材育成を行う必要があります。
 
 
サービスページでも触れましたが、私たちはマーケティング担当者向けに勉強会を開催し、最新のトレンドを自分自身に体得して頂くプログラムを必ず用意いたします。
 
 
背景にあるのはやはり前途した「社内で永続的に持続し続ける」体制作りが最も重要であるという哲学に他なりません。ここまでやりきるケースは非常に希でしょう。
 
 
~本当に人材育成だけでいいの?~
 
 
ただ、ここに大きな問題があります。「人はやらされ感で学ぶ事は出来ない」という事です。非常に簡単な話ですが、学校でもやる気のある生徒とやる気のない生徒に同じ授業を行っても飲み込みが違うのです。当たり前ですよね。
 
 
どうすれば良いのか。私たちはここに「意識革新(マインドセット)」という手法を持って解決に導いております。平たく言えばマーケティング担当者の「やる気スイッチ」を押すことでマーケティング業務に主体性を持ってもらう試みです。
 
 
組織実行力を高める手法
 
 
~やる気が起きる体制作り~
 
 
単純に意識革新といっても簡単な話ではありません。「気合いだ!」「気合いだ!」「気合いだ!」といっても気合いが入るわけではありませんし、松岡修三氏のようにつきっきりで情熱を伝え続ける事も私たちのフィー形態では不可能です。
 
 
あくまで私たちは合理的に組織力学を抑えたアプローチを行います。組織力学を抑えたアプローチとは具体的に言えば欲求段階を踏まえた仕掛け作りを指します。
 
 
~マズローの欲求5段解説~
 
 
皆様は「欲求段階説」という言葉をご存じでしょうか。私たちはこのフレームワークを押さえてマーケティング担当者の「やる気スイッチ」を押します。どのように押すのか、の説明に入る前にマズローの欲求段階説を簡単に説明いたしましょう。
 
 
 
この考え方はマーケティングにかかわらず組織マネジメントにおける様々な場面で活用が出来ますので是非今後の組織運営に向けてご覧頂くと良いかと思います。
 
 
「マズローの欲求5段階説」とは、心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したものです。
 
 
人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表しています。マズローは、1908年4月1日、アメリカ合衆国、ニューヨーク州に生まれた心理学者で、人間心理学の生みの親と言われている人物です。
 
 
簡単に説明いたします。あなたがまったく文明が発達していない未開の島に放り出されたとします。周りは腰みのを身につけた得体の知らない民族です。あなたはまず何を望みますか?四の五の言ってられないので最低限の生物的欲求を求めます。
 
 
睡眠欲や食欲ですね。これが第一段階の生理的欲求です。どうやらこの島は食べ物が豊かでとてもおいしい木の実であなたは非常に満たされます。また、基本する事がありませんので一日の半分を睡眠に使います。
 
 
最低限が保証された際、あなたは何を求めるのでしょうか。安全です。病気になりたくない、事故に遭いたくないという欲求が生じます。この島にはたくさんのどう猛な動物がうろついていますのであなたは日々おびえて暮らしています。
 
 
とにかく安全な環境を作りたい、あなたはそう思い近くにある岩を寄せ集め頑丈な家を作ります。この家の技術に感動した島の民族はあなたをどうやら仲間として受けいれてくれるようです。
 
 
ある程度の安全が保証された後、何を求めるのか。それが第三段階の社会的欲求です。島の民族に受け入れられたあなたは周りと仲良くしたい、逆に言えばハブにされたくない、いじめられたくないという欲求が生じてきます。
 
 
この欲求を満たすためにあなたは島のルールを遵守し、島の民族との調和を目指します。日本人は周りを意識しすぎるとよく言われますが、マズローに言わせてみれば人類は皆社会的欲求により周りを意識して生きているのです。
 
 
そしてそれが満たされてると第四段階の尊厳欲求が生まれます。シンプルに「賞賛されたい」という気持ちですね。あなたは島一番の力持ちや島の村長など賞賛されている人に憧れ始めます。「自分もあの人のようになりたい」という強い気持ちが芽生えます。
 
 
ここが人格で分岐になるのですが、ポジティブな人格の場合は賞賛の為にたゆまぬ努力を繰り返し、やがて自分自身が賞賛される人材となります。一方でネガティブな人格の場合は嫉妬やねたみで賞賛されている人をおとしめようとします。組織そのものですね・・・。
 
 
一般的にはここまでが大多数の欲求段階です。しかし選ばれし人間はこの先があります。自己実現の欲求です。ポジティブな人格のあなたは努力を繰り返すことでついに村の村長にまでなりました。
 
 
この島初のよそ者村長です。ここまでくればあなたは承認だけではもの足りず、夢を語るようになります。「いつか隣の島まで渡れる船を作り他の民族と文化交流をはかりたい」。これが第五段階の「自己実現」にまで至ります。
 
 
一般的にリーダーと呼ばれる方々は自己実現欲求が強いと言われています。ポジティブな人格のリーダーは共存を求め、ネガティブな人格のリーダーは戦争を求めます。
 
 
このように環境によって欲求の種類が違うという学説がマズローの欲求段階説です。欲求を段階と捉える事が一般的ですが、学者によっては段階ではなく、その人の特性と捉える事もあります。例えば自己実現欲求型の人間は生理的欲求が満たされていなくても自己実現を求めるという事です。
 
 
貧困の時代でもリーダーが生まれることからもこの考え方は一理あるかもしれませんね。
 
 
~デジタルマーケティングにおける欲求段階説~
 
 
話をデジタルマーケティングに戻します。先ほどデジタルマーケティング成功の定義は「マーケティング担当者のやる気スイッチを押す事」と伝えましたが、欲求段階説とどう繋がるのでしょうか。
 
 
お分かりかも知れませんが、担当者の欲求レベルに応じて適切な欲求を満たす仕掛けを作るのです。ちなみに現代の日本社会においては国のセーフティーネットによって生理的欲求と安全欲求は満たされていますのでアプローチは社会的欲求以上となります。
 
 
~社会的欲求を満たすために~
 
 
ではまず社会的欲求水準の場合はどのようなアプローチでしょうか。この水準の方は組織貢献意識が強く、会社の役に立ちたいという気持ちが強い方です。清く正しく仕事をされる方でまっとうな仕事をされるタイプです。
 
 
この方には今自分の業務が会社に対してとても意義があるという事を強く伝える事が大事です。私たちは褒める文化がない企業においても経営者に無理を言ってその方が行う仕事の意義を正しく伝えてもらいます。
 
 
 
少し承認欲求と近いかも知れませんが、社会的欲求は「存在を認めてあげる」に近いかも知れませんね。余談ですが、SNSのいいね!は社会的欲求を満たす行為に他なりません。生理的欲求と安全欲求が満たされた現代社会において社会的欲求を満たすSNSが流行ったことも合点がいきますね。
 
 
~尊厳欲求を満たすために~
 
 
尊厳欲求型の場合はそのままですが、評価をしてあげる事が重要です。評価とは組織論では「報酬」と呼びます。この報酬には”金銭的報酬”と”心理的報酬”があります。金銭的報酬とは報奨金やボーナスという形で報酬を与える事です。
 
 
 
「金銭的報酬の欲求源泉はそのまま金銭欲求では?」という考えもございますが、本質的にはお金というよりそのお金分承認されているという点に尊厳欲求タイプは充足感を感じます。認められた事がまずうれしくてお金は二の次。お金は認められた度合いの指数でしかないという考えですね。
 
 
心理的報酬はいわゆる表彰などを指します。金銭の授与などはありませんが、社内表彰などで表彰されることに強く充足感を感じるケースですね。ちなみに営業会社などはこの承認欲求をベースに組織が成り立っています。
 
 
過去に営業会社と関わりがあったのですが、ボーナスは現金の札束、契約の時はみんなで胴上げなど非常に活性化されていました。リクルートなどが代表的な尊厳欲求型組織ですね。
 
 
担当者が尊厳欲求型の場合はこの論理を踏まえて社内表彰にデジタルマーケティング部門を新設してもらう、評価制度の中で反響数などをつなげて歩合を出してもらったりします。
 
 
制度を変えずとも1件の反響にコインを一枚渡して10枚で1万円に換金といった少しゲーム感覚の取り組みでも十分に「やる気スイッチ」を押す事が可能です。最初は担当者も経営者も気恥ずかしそうにしますが、慣れてくると楽しく尊厳欲求体制を推し進める点が特徴的です。
 
 
~自己実現欲求を満たすために~
 
 
自己実現型の担当者もまれに居ます。意識が高く、今の会社を次のステージに向けた勉強期間として捉えているケースが多いですね。自己実現型の方にはいかにマーケティング業務が自分のキャリアに意味があるかを伝え続けます。
 
 
事実、マーケティングが今後企業の成長、ひいては日本の成長を支えるわけですから、当然のことを伝えるだけの話ですが。自己実現型の担当者は一緒に世界的マーケッターが集まるサミットに参加したり、マーケティング戦略が秀でている異業種の会社に視察をしたりします。
 
 
マーケティングの先進的事例との視察としてディズニーランドに一緒に行くこともあります。遊びではありませんので感想文を書いてもらいますが・・・。
 
 
最後に
 
 
最後にもう一度同じ問いかけをしたいと思います。あなたにとって「デジタルマーケティングの成功」の定義は何でしょうか?仕組みが完成することでしょうか?反響が増える事でしょうか?売上げを上げる事でしょうか?
 
 
もちろんそれらもれっきとした成功だと考えます。しかし私たちはそれだけで成功とは考えません。仕組みが出来ても反響が増えても、売上げが増えてもそれが「社内で永続的に持続し続ける」体制作りが最も重要です。
 
 
もし同じようにお考えであれば、単に仕組みを作る、売上げを上げるだけではなく、組織的観点からただしく担当者の「やる気スイッチ」を押しましょう。繰り返しですが、学校でもやる気のある生徒とやる気のない生徒に同じ授業を行っても飲み込みが違うのです。
 
 
当たり前ですよね。やらされ感しかないマーケ担当者はいつかやらなくなります。私たちはデジタルマーケティングにおいて人材育成はもとより意識革新を上記アプローチで徹底的に行います。これを機に皆さんも社内の取り組みを見つめ直して頂くと良いかも知れません。